しゅしゅあです.
今回は腰痛の原因のうち,前回のお話に出てこなかったものについて紹介します.
前回は椎間板変性症・脊椎不安定症・変形性脊椎症・脊柱管狭窄症
についてお話をしました.
今回は腰椎椎間板ヘルニアについて簡単に解説します.
☆腰椎椎間板ヘルニア☆
椎間板の水分が減ると椎間板は痛みを感じるようになって,
椎間板変性症と呼ばれる状態になります.
そのまま経過して,
椎間板に亀裂が入ると,後方に中身が飛び出して椎間板ヘルニアとなります.
ヘルニアとは「かたまり」という意味です.
後ろに飛び出したヘルニアは神経や靭帯などを刺激して痛みやしびれを引き起こします.
坐骨神経を圧迫すると坐骨神経痛を引き起こします.
お客様から「自然となくなることはありますか?」とよく聞かれます.
教科書的には自然と良くなる場合には,
激烈な痛みで日常生活は困難になり,入院して牽引することが多いという答えになります.
私が入院患者さんの対応をしていた時代は
1日8時間の持続牽引を受けられる患者さんもたくさんおられました.
トイレと食事の時間だけ牽引を外すことができましたが,あとは腰の牽引を続けるのです.
最大で約3か月の持続牽引をして,それでもよくならない場合は手術が検討されます.
3か月以内に激烈な痛みが治まったときにはヘルニアも自然となくなっているでしょう.
ヘルニアが自然と消えるときに何が起きるかというと,
「椎間板の中から飛び出してきたヘルニアを異物と判断した免疫細胞がヘルニアを分解した」
のです.その時にはものすごい反応が起こるので,激烈な痛みとなるようです.
ヘルニアでは腰を丸めると症状が強くなる傾向にあります.
「腰を丸めなければ痛くない」くらいの症状であれば,
ヘルニアが自然となくなることはありません.
ですが,その程度の症状であればリハビリで対応できるようになる可能性が高いです.
椎間板から飛び出したヘルニアが神経を刺激するから症状が出ます.
症状が出ない姿勢をとり続けていれば,症状が出ることはありません.
なにか動作をするときに患部が安定していないから神経に刺激が入って痛くなるのです.
まずは痛くない姿勢を探してください.
痛くない姿勢がわかったら,どんなときでも痛くない姿勢をとり続けてください.
最後に,その「痛くない姿勢をとり続ける」ための筋肉を鍛えてください.
それによって,入院して持続牽引や手術を受けなくても済むのです.
リハビリはトレーニングなので,自分でもできます.
何をしたらいいかは専門家にたずねるといいでしょう.
独学でトレーニングをして,逆に痛めないように気を付けてください.
最後に,ある研究を簡単に紹介します.
症状のない方にMRIを撮影してもらったところ,3割の人にヘルニアがみつかった
という研究があります.
症状のないヘルニアを無症候性ヘルニアといいます.
言い換えると,「ヘルニアがあるけど痛くない」人がいるということです.
リハビリで努力すれば,ヘルニアの症状はコントロールできるのです.
今回はここまで.
これからも情報を発信し続けます.
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