しゅしゅあのTERUです.
今回は側弯症について解説していきます.
側弯症というのは後ろから背中を観察したときに背骨が右や左に曲がっている状態です.
体を前屈すると図の右側のように左右で高さの違いがでます.
背骨がどうなっているかというと…
右側が側弯症です.
側弯症だけで痛みが出ることは少ない印象です.
背骨の並びが左右で違うことが原因となって筋肉が伸ばされたり,筋肉がこってくると痛みにつながることが多いです.
もし側弯=痛みであれば,側弯がある限り常に痛いのですが,私が担当していた患者さんはリハビリのあとは痛みがなくなる方が多かったです.
なぜリハビリのあとは痛みがなくなるかというと痛みの原因が筋肉のコリだからです.
私のリハビリではまず筋肉をほぐすので痛みがなくなるのです.
まずはほぐすことで筋肉のコンディションを良くする.
次にその筋肉を鍛えてリハビリの効果を高めると調子が良い状態が続きますが,しばらくして再び筋肉がこると痛みがぶり返してきます.
なので,筋肉のコリを改善させることが重要になります.
また,側弯症で皆さんが一番気になるのが見た目ではないでしょうか.
思春期に多いので,学校の検診で医師から指摘されて気づく方が多いと思います.
私が医療現場で働いていたころも,検診の結果を持って親御さんと一緒に病院を訪れる学生さんが多かったです.
他にも背骨の動きが硬くなることによって肺の動きを妨げてしまうことがあります.
背骨の動きが硬くなると胸郭の動きが硬くなり心肺機能が低下する可能性があります.
病院での対処法は以下の通りです.
・まずはリハビリで運動療法
・進行する場合には装具療法
・それでも進行する場合には手術
私は理学療法士ですので,リハビリの現場で側弯症の方に運動療法を提供していました.
整形外科のみでリハビリテーション科がない病院では装具療法しかアプローチ方法がないので,リハビリのある病院に行くことをオススメします.
側弯症では身体がどうなっているかというと…
縮んで硬くなっている青線部分にあるものはストレッチで伸ばす.
伸びている赤線部分は筋肉を働かせて長さを戻す.
そして,最後に大事なのは「姿勢を良くする」です.
上図の実線と破線は背骨を表現したものです.
両者は同じ長さなのですが,右の図は左右に曲がりくねっているので,頭の高さに差がでてしまいます.
どうすればいいかというとできるだけ頭を高くキープするように姿勢を良くすることが大事です.
リハビリでは何をすればいいかというと…
「①ストレッチと②筋トレ」です.
そしてもう一つ「③姿勢を良くする意識」が大事です.
ここで,大事なことは「左側に凸の状態」があればその下では「右に凸の状態」があるということです.
なぜなら人は頭は垂直に保つ生き物だからです.
もし左側に凸だけだとしたら頭は右に傾いたままになります.
バランスをとるので、右に凸があれば左に凸の部分もあるということです.
図を観察すると,上半分は左に凸で,下半分は右に凸です.側弯症の方は左に凸があれば,右に凸もあるわけです.
すると、同時に「右が凹」と「左が凹」もあるわけです.
リハビリでの要点を簡潔に表現すると,
背骨を中心に考えて,『右側も左側もストレッチが必要』で『右側も左側も筋トレが必要』ということです.
ただし,このアプローチの方法はあくまでも背骨が左右に曲がっているという状態に対する単純な手段であり,科学的根拠があるわけではありません.
側弯が起こる原因に対する方法ではありません.
現時点では科学的根拠のある研究結果が世の中にないため,今回紹介した方法で「進行が止まる」とか「改善する」と約束できるものではありません.
あくまでも側弯症に対して運動療法をするとしたら…
ストレッチと筋トレと姿勢改善という方法があるという感じです.
そして,経験上は痛みの原因は筋肉のコリであることが多いです.
筋肉のコリを改善するには,揉みほぐして運動することが重要です.
少しでも側弯症に悩んでいる方や側弯症に対するリハビリの考え方がわからないという方のヒントになれば幸いです.
ひとりひとり症状の原因や程度は異なりますので,すべての方に当てはまるとは言い切れませんのでご容赦ください.
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